メモ(technical) 2004年分

思ったことや気がついたことを書き留めてだれでも見られるようにしておくと、 自分や、ほかの人に、役に立つこともあるだろう、とそういったページです。

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2004/10/01 ■秋月電子で売っているUSB-シリアル変換ケーブル
2004/09/13 ■Renesas R8C/Tinyマイコン
2004/04/09 ■Logicool Bluetoothマウス MX900
2004/02/05 ■RICOH GELJETプリンタ IPSiO G707
2004/02/03 ■so-net賛江

2004/10/01

■秋月電子で売っているUSB-シリアル変換ケーブル

 最近秋月電子で販売開始された、
USB-シリアル変換ケーブル を買ってみた。

 ドライバを見ると、Prolific Technologyというところのチップを使っているらしい。 ProlificのUSB-シリアル変換チップは、 確認したかぎりでは、 エレコムやラトックシステムの製品などに採用されているようだ。
(その他の会社も結構採用しているようだ。 ドライバのファイル名が ser2pl.sys だったら Prolificっぽいと思っていいかもしれない)

 実は私はラトックシステムのUSB-シリアル変換ケーブルをすでに持っていた。
USB-シリアル変換ケーブルは、レガシーなシリアルポートを前提に作ってある プログラムでは問題が出る場合がある。
(USBトランザクションがはさまるため、 シビアなタイミングで(10ms以下のオーダー?) タイムアウト処理とかしてるプログラムは、ヤバイ気がする)
で、保険のために、違う物も買ってみよう、ということで秋月で売っていたのを 買ってみたわけだが、 結局中身は同じメーカのチップ…その意味では失敗であった。

 で、この秋月で売ってるケーブルに付いているドライバ、 妙にバイナリのサイズが大きいと思ったら、 デバッグメッセージ入りのCheckedバージョンだった。 リリースバージョンで提供して欲しいと思う。


2004/09/13

■Renesas R8C/Tinyマイコン

 日立と三菱のマイコン関連半導体合弁会社、ルネサスは、2003年からR8C/Tinyという 少ピン数(32〜20ピン)マイコンを発売している。 伝え聞くところによると、PIC対抗も意識しているらしい。
これは旧三菱系の16bit M16Cマイコンコアを使った ものであり、小柄ながら"(PICなどに比べて)普通な"CPUコアが使われている。
(内部的なバスは8bitにしてあるようだ)

 最近仕事でこれを使ってみたところ、いままでPIC 16シリーズ あたりを使っていた趣味の工作などにも、これを使いたいと思うようになった。
個人では、
オークス電子のR8C/11ボード、 「OAKS8」が手に入れやすい。 オークス電子は旧三菱系マイコンを以前から扱っているようである。
(余談だが、オークス電子さんは、製品名にマイコンの品種をいれたほうが いいのではないか。わかりにくい…)
 オークス電子のOAKS8ボードは、 ほぼ「R8C/11に20MHz発振子をのせ2.54mmピッチに変換しただけのもの」 と言っていい。 R8C/Tinyは表面実装パッケージしかないので、試作や個人使用には ありがたい。このボード単品の価格は¥998で、秋葉原では若松通商で買える。 もうちょっと安いと、嬉しいなあ・・・

 ルネサスはR8C/Tiny向けに、以下の開発用ソフト(Windows用)を無償提供している。
これは試用版ではなく、 ルネサスも「製品開発に使っていただいても結構」とFAQに書いている。
ルネサス R8C/10,11,12,13 無償提供開発ツール

つまり無償でCによるメーカ純正開発環境が得られる。 イニシャルコストが安いのはありがたい。

 R8C/Tinyには(ルネサスマイコンの例によって?)いくつも品種があるが、入手しやすいR8C/11と、その改良版と思われるR8C/13の特徴をあげる。
本当は搭載メモリ容量によってさらに細分化されるのだが、 ここでは最大容量のもので説明。
(※全機能を書いているわけではありません)
R8C/11 R8C/13
ピン数 32ピン
クロック周波数 最大20MHz
フラッシュROM 8KB+8KB 8KB+8KB
(+データ用 2KB+2KB)
RAM 1KB
タイマ 16bitx1, 8bitx3
シリアル 非同期専用x1, 同期/非同期x1

R8C/13は、R8C/11に「データ用フラッシュ」をつけただけだが、 細部がちょっと改良されている。

R8C/Tiny(/11,/13)のよいと思う点:(かなり、PIC 16Fシリーズあたりとくらべて、の話かもしれない) いまいちと思う点:
2004/04/09

■Logicool Bluetoothマウス MX900

 ※マウスやキーボードなどの使用感というものは人それぞれです。参考にとどめてください。

 最近Bluetoothヘッドセットなどに興味が出てきたので、 PCにもBluetoothインタフェイスを付けてみようと思い立った。 どうせならなにかデバイスをつないでみたい、というわけで、 ロジクールのMX900を買ってみた。

 私は、Windows3.1日本語版が出たあたりに発売された(んだったと思う)、 その形状から「なすびマウス」と称された、マイクロソフトのマウスを ずっと愛用してきた。

もちろん最初に買った「なすびマウス」を後生大事に使い続けてきたわけではなく、 いくつか同型を買いつぎ、 ホイール付きが出てからしばらくしてそちらに移行し、 その後は光学式のIntelliMouse Opticalを使っていた。  マイクロソフトマウスばかり使っていた私だが、 実は以前にもロジクールのワイヤレスマウスを買ったことがある。
光学式でワイヤレスなのは世界初というふれこみであった
ZM-100 だ。
しかしこれは、うちの環境依存の問題かもしれないが 「全然電波が飛ばない」のであった。 受信部から50cmくらいの範囲でしか使えない・しかもそのような近距離でもときどき ちゃんと反応しないことがある、のだった。 これでは使っていられない。 というわけで、結構いいお値段がしたのだがあっという間にオクラ入りとなってしまった。もったいない。

 今度のBluetoothマウスはどうか? カタログスペックでは(というかBluetoothのスペックでは) 10m飛ぶということになっている。話半分としても十分な飛距離だろう。 実際使ってみても飛距離については全く不満はない。 しかし…

 このマウス、重すぎます。ZM-100の時も重いと思っていたがそれより重い。 ニッケル水素充電池が重いのか?
マウスが重いとどうなるか?

さらに、なんだかMX900のマウスボタンは重いです。人差し指が疲れます。
とにかくMX900はいろいろと重いマウスだ、というのが私の印象である。

 滑りの件についてはマウスパッドを選べば解消できるかもしれないが、 コルクパッドは捨てがたい (コルクパッドには、 スチール机を使っていても冬場に手首を冷やさずに済むという利点もある)。 そしてボタンの重さはちょっと解消は難しいだろう。
と、いうわけで・・・どうも私とロジクールは相性が良くないようだ。 MX900はまたもお蔵入りとなってしまった・・・。

P.S.
Bluetoothのキーボードも出ていますが、あれは、PCがBluetoothに標準対応 していない現在、「WindowsXP起動以前(BIOS設定とか)には使えない」 という問題があります。
現状では敬遠しておいたほうが無難なようです。

P.S.2.
また、Bluetoothアダプタを付けると、WindowsXPはBluetoothデバイスを勝手に探すようになり、対応しているデバイスには「Bluetoothオーディオ」だとかもある関係からか、 サウンド関係が多少おかしくなってしまった。
なんだかよくわからず、ちょっと、気持ちがわるい。

P.S.3.
そして、MX900のソフトをアンインストールし、IntelliMouse Opticalをまた使うために IntelliPoint 4.12を再インストールしたのだが、 ボタンの割付等ができなくなってしまった。
IntelliPoint 5.0でならボタンの割付等はできるのだが、IntelliPoint 5.0では ホイールが効かないソフトが多々ある (なんでバージョンが上がってるのにダウングレードしてるんだよ!)ので 私は4.12をずっと使っているのだ。
まあ、ボタンの割付機能は使っていないので、個人的にはあまり困らないのだが、 やはり気持ちのいいものではない。

→2004/10 追記。
IntelliPoint 5.2がリリースされた。

とのことだが、 やはり、IntelliPoint 4.xでは特別な設定をすることなくホイールが使えていた (ホイール対応でない)アプリで、ホイールが使えない。
しかし、ホイールが使えず困っていたアプリの筆頭であるTeraTerm Proの ホイール対応改良版を作成されていたかたがいたので、個人的には IntelliPoint 5.2でガマンできるようになってしまった。
UTF-8/ホイール対応TeraTerm Pro
2004/02/05

■RICOH GELJETプリンタ IPSiO G707

 リコーが新しく発売したA4インクジェットプリンタ
IPSiO G707を購入した。 私はカラー印刷にあまり興味がなかったので、これがはじめてのカラープリンタだ。

 このプリンタはなにより高速印字が売りである。 現在、販売店店頭では印刷デモ機が設置されていて、 ボタンを押すと、実際に印刷してみることができる。 たしかにインクジェットにしては恐ろしく速い。 廉価クラスのレーザプリンタ並というのはウソではない。

 しかし、これは「はやい」モードであるので、 印字品質は、あまり、よろしいとはいえない。
しかし、個人的には、まあ、常用にさしつかえないと思う。 どう評価するかは、個人差があると思うので、 気になる人は店頭で印刷させてみてほしい。

 高画質モードで印刷すると良くはなるが、 感心するほどの印刷速度ではなくなる。
また、高画質モードでも、いまどきの「写真画質」は期待できない。 ビジネス用だという割り切りが必要だと思う。
なお、デフォルトが「はやい」モードである。

 G707は両面印刷機能も付いている。GELJETはインクの乾きが速いのも特徴との ことで、表面が乾くのを待たずにすぐまた引き込んで裏面も刷ってくれる。 なかなかすばらしい。 しかし、乾くのが速いとは言っても、 やはりある程度はインクが紙に浸透してしまうので、 薄い紙だと裏移りがちょっと気になるが、まあこんなものだろう。

 そこそこの品質で高速印字が出来、カラーも出て、 実用的速度で自動両面印刷も出来て、 レーザプリンタよりずっと低消費電力、 という点に魅力を感じるビジネスユーザには、なかなかよいプリンタだと思う。 印刷コスト(インク代)もリーズナブルであるようです。

 筐体はでかくて重いです。もっと小型化してほしい。
でも天板がおおむねフラットで、上に物を置ける (メーカーも置いてもいいといっている。耐荷重まで明記) のは、好印象。
私は、さして意味もなく天板に丸みを持たせて物を置けなくしているデザインには 嫌悪感を覚えるタチです。

 手差し給紙は、背面からの水平挿入になる。 このプリンタの手差し給紙は、厚紙やラベル紙などへの1枚ずつの印刷時のみだ。 (逆に言うと厚紙やラベル紙は、給紙トレイには入れられない)。

 封筒に印刷する場合、プリンタ本体のレバーを切り替えて印刷する。 この場合、用紙(封筒)の下側のほうから印刷することになり、 下端38mmは印刷できない。 上端はフラップ(のりしろ)を計算外にして、5mmは印刷できない。
フラップを計算に入れると、結局、上下両端38mmは刷れないということだ。 実際使ってみたら、38mmも刷れないエリアがあるのは、かなり痛い)
普通の用紙の場合は、用紙端上下左右4.2mmは印刷保証範囲外になる。

 プリンタドライバのインストーラの出来が悪く、ハードディスク内の深いフォルダ 階層にコピーして、そこからインストーラを実行しようとするとコケるようだ。
(私はドライバCD-ROM等を無くしても困らないように、 いつもまずハードディスクにコピーしている)
また、C:\に設定保存用と思われるディレクトリをhidden属性で作成する。 こういうものは、ちゃんとしかるべき場所に作成してほしい。

(しかし、MSは、物理的なドライブをユーザになるべく見せないように・ ユーザは My Documentフォルダだけ 使ってほしいというように、遅まきながら誘導を始めているようだが、 ディレクトリ階層が深いとダメなプログラムはまだまだ多いので、困る場合も 多いですね。 このへん、あの忌まわしき「MS-DOSコマンドラインの127バイト制限」 とかが根元にあったりするのだろうか)

 インターフェイスはUSB2.0のみです。

 2004/10/04追記。

数十ページほど連続印刷していると、 途中でインククリーニング?を始めることがある。 その際、クリーニングしなければ少なくとも5ページほどは刷れたであろう時間が 消費される。 ちょっとイヤな感じである。

 印刷すると、画像のようなモニタダイアログがしょっちゅうタスクバーに現れ、 印刷が終わってもひっこんでくれないので少々じゃまである。


ごらんのように、インクの状態を表示する絵がでている。
私はこの絵を見て、インク残量をグラフィカルに表示しているのかと思っていた。 「いつ見てもインクが満杯だ。長持ちするなあ」と思っていたのだ。
しかしある日突然インク切れ!カートリッジを交換してくれとの表示が!

(ちなみに、出荷時に付いてるインクはオマケなので容量がもともと少ないのだが)

なんでこうなるの?と思い、リコーのサポートに電話をして聞いてみたところ、
「このプリンタでは、インクの残量はわかりません。 ハード自体が『インク切れ』しか検出できないんです」
とのことであった。この絵は、マギラワシイよ・・・
サポート担当者はこの回答を即答した。 と、いうことは、同じ質問が結構繰り返されているに違いない・・・。

それにしたって、このモニタソフトでだって、がんばれば、 インク吐出量を推定して累計して目安くらいは表示できるんじゃないか?
せめて、ヘルプには「この絵は残量を表しているものではない」旨、書いておいてほしい。
(現状のヘルプの記載は 「インク交換目安 - インクが残っているかどうか確認できます。」 という、ちょっとあいまいなものである)

現在、ネット通販店では、¥29,800で売られているようだ。
発売日当日に量販店で買った者としては、ちょっと複雑である・・。

 2005/06/21追記。

 最近、印刷トラブルが多くなってきた。 少し放っておくとすぐ印字がカスれてしまい、クリーニングをする必要が生じる。 このへんはやはりインクジェットだからか。 しかし、買った当初とくらべて使用頻度はたいして変化していないのだが…。
(メチャクチャに印刷がカスれる場合は、封筒を印刷したあと、切り替えレバーを 普通紙モードに戻してない場合が多い。ときどき、やってしまう)

また、最初の一枚目に汚れが出る(場合がある)ようになった。 これも購入当初は問題なかったはず。

次に買い換えるときはやっぱり、ジェルジェットではなく、レーザーかな・・・。 このプリンタは、封筒印刷時の印刷範囲の狭さが、個人的には痛い。 それとヘッドを動かして刷るインクジェットであるから、どうしても、印刷に ヘッドのズレが生じる。

自動両面印刷つきカラーレーザーが10万円切らないかな。 欲を言えばA3対応。欲張りすぎ?

2005/10 追記

→両面印刷標準対応・A3対応カラーレーザー、安くなってるなあ…。
定価で、リコーのIPSiO CX6100Dが¥158,000、
 エプソンLP-S5500が¥168,000か。
ちょっと旧モデルになるエプソンLP-7000Cなんか、ネット通販で10万切ってますね。ううむ。ただこれは給紙がカセットのみで、給紙トレイがない。不評だったようで、最近はエントリークラスにもトレイをつけてきてますね。
こんど買うときはやっぱ、カラーレーザーかなあ。

G707が不調なので、直るものなら修理に出したい気もするのだが、 スポット修理代金は最低でも¥17,000かかるみたいだ。
現在、G707は処分価格で売られていて、¥17,000も出せば新品買えちゃうんだよね…。
→リコーに確認したら、これは最低料金ではなく、最高でも¥17,000(税別・返送料含む)という意味であり、それ以上はかからない、とのことだった。
故障状況によってはそれ以下で済むとのこと。


2004/02/03

■so-net賛江

 mx06.ms.so-net.ne.jpを自称する、202.238.82.13とかの、 名前引きできないメールサーバからメールを送るのやめてください。

 あと、この件についてpostmasterにメールしてもシカトなのもやめてください。


管理人
yza@yza.jp
※ xo っちゅうのも同一人物です。