大藪春彦「マンハッタン核作戦」(1980?)を読んだら「ムルヒーヤ・スープ」が出てきた。
ラクダの骨で取ったスープにムルヒーヤという植物を微塵切りにして放り込んだエジプト名物で、伊達邦彦もそれを飲んで一夜に7人の娘を相手にしたことがあるという。
(註:伊達邦彦は大藪春彦のデビュー作「野獣死すべし」以来の主人公キャラである)
言うまでもなく、これはモロヘイヤのことである。日本に入ってきたのは80年代らしいので、執筆時点では日本人にはほとんど未知の野菜だったのだろう。で、こんな強精剤扱いなんでしょうなあ。でも、検索したら、日本のモロヘイヤは、本場物とは全然風味が違うらしい?
ともかく、モロヘイヤはネバネバ系であり、なんとなく精はつきそうな気がする。そこで、夏バテを乗り切ろう!という意味で、モロヘイヤ・スープの自己流レシピを書いておく。
モロヘイヤを買ってくると、茎がちょっと堅くて、葉っぱだけ食べるものなのか?と思ってしまうが、微塵切りにしてちょっと火を通すと、茎もすぐ軟らかくなって、抵抗無く食べられる(下のほうの茎は捨てますが)。
材料
モロヘイヤ 一束(100~200円くらい)
玉ねぎ 小1個
挽肉 少々
にんにく 一かけ(お好みで。無くてもいいかも)
唐辛子 1個(お好みで。無くてもいいかも)
マギーブイヨンとかのスープの素
油・塩・こしょう・砂糖
作り方
にんにく、玉ねぎを微塵切りにする。
モロヘイヤも細かく微塵切りにする(ネバネバが出てくる)。
鍋でにんにくをちょっと炒める。
玉ねぎを入れて透き通るまで炒める。
唐辛子を入れてちょっと炒めて唐辛子は引き上げる。
挽肉を入れ火が通るまで炒める。
水を入れ、スープの素を入れて少し煮る。
砂糖少々隠し味に入れ、塩・こしょうでだいたい味をととのえる。
モロヘイヤを投入して少し煮る。
味見してできあがり。とろっとした緑色のスープになります。
コメント
昔よく行っていた居酒屋で、
「モロヘイヤそば」が仲間内での定番メニューだった。
浸け麺タイプの食べ物で、なかなか美味でした。
が、お元気になるようなシロモノでは無かったよ。
やはり本場ものとは違うんだね。
検索したら、乾燥モロヘイヤのほうが風味豊かだという説を見た。
で、エジプト産乾燥モロヘイヤを買ってみたいのだが、粒状に加工した健康食品はいっぱい見つかる。
まあ、粒を料理に使ってもいいのかもしんないけど、食品素材っぽいのが欲しいんだが…。