インターフェース誌に「ハッカーの常識的見聞録」という1ページのコラムがある。
2007/01号の出だしはこうだった。
筆者の家庭内通信機器に故障が相次いだこともあり、インターネットの接続状況を根本的に解決しようと、固定グローバルIPアドレスを一つ取得しました。固定グローバルIPアドレスを利用する利点は、現在のIPv4(32bitIPアドレス)で直接参照できることと、ダイナミックDNSのような手法を使わず、自前のDNSのみで運用が可能であるという点です。特に汎用JPドメインのための利用にはちょうどよいといえます。
●”グローバルIPが一つ”という問題
グローバルIPが一つという制限は、ネットワーク、特に公開サーバを考えている場合には非常に大きな制限となります。なぜなら、公開用に使えるIPが一つしかないわけです。Webサーバや電子メール・サーバ、データベース・サーバなど、各種サーバを構築する場合、公開用にはそれぞれ別のIPを使わなければならないのです。つまり、ゲートウェイと公開用のIPが同じというわけです。
従来ならばこうしたとき、個人サーバを立ち上げる程度の予算しかなければ、1台のサーバですべてをまかなうしかありませんでした。しかし、今ではMicrosoft社のISA Server 2006などのサーバ・ソフトウェアで対応できるようになっています。
(以下略)
(※この後の文脈から、この話は、NTTのフレッツシリーズ等で、PPPoEを使用してプロバイダから固定IPアドレス1個を割り当ててもらうサービスの利用が前提です)
●なぜ汎用JPドメインの運用には固定IPアドレス1個が「ちょうどよい」のか?
●各種サーバにそれぞれ別のIPアドレスを使わなければならない?え?
●「ゲートウェイと公開用のIPが同じ」はいいけど、どうして「つまり」とくるのか?
●こうしたとき(IPアドレス1個のとき、って意味ですよね?)、「従来ならば1台のサーバですべてをまかなうしかなかった」って、どうして?
●家庭内にor予算が限られてるのに MS ISA Serverをどーんと投入!? 「ブロードバンドルーター」の静的ポートマッピングでやれるんじゃ?
読んでて頭が???だらけになった。
結局この回の話は、「Intel Mac mini に Windows Server 2003 R2を入れ、PPPoEクライアント、ISA Server 2006、Virtual Server 2005で実現した」となっている。ふ、ふうーん…。
コメント
とうとうデジタルデバイドがインターフェースにまで、、、
自由に逆引き名が設定できないような固定IPアドレス1個のサービスでメールサーバ立ててたら、そっちこっちからS25Rでブロック食らう(まあS25Rの是非はおいといて、現実はそうなってる、ということ)。
それ以前に固定IP1個のサービスも、動的割り当てのサービスと同様にプロバイダの時点でOP25ブロックされててメールサーバには使えない場合が多いんですが、これに気付かずメールサーバ立てちゃってから愕然とする人、ときどき、います。
インターネットの接続状況を改善するためにグローバルIPというトコロで躓いてしまった俺は帰ったほうがいいですか?
前回のあらすじでDDNSとダイナミックIPがダメっつー結論だったんですかね。
言われてみればたしかに聞こ、いや、そうですなあ・・・