「ネット家電の転機はフレッツ・ロボ」古川享氏講演(インプレス INTERNET Watch 2007/06/13)
古川氏は、デジタル機器がIPに接続されるようになった転機として、NTT西日本が2001年にフレッツ・ADSLのキャンペーン賞品として提供した「フレッツ・ロボ」を挙げた。
「フレッツ・ロボは、IPネットワークにつながるサーバー機能を持っている。32KBのOSや15KBのプロトコルスタックを搭載し、スループットの低い環境でも動作する。これが実現したことで、フレッツ・ロボの技術がライセンスされ、インターネットに繋がるテレビなどが爆発的に増えた。それまでのボトルネックを改善する新しいコンポーネントがフレッツ・ロボから生まれた」(古川氏)。
私はフレッツ・ロボって、PC接続型学習リモコン(往年の「クロッサム」みたいな※)にカメラ機能をつけただけの、単なるPC用周辺機器だと思っていた。いま検索してみてもそうとしか思えない。フレッツ・ロボをネットワークから操作するためのWebサーバ機能は、フレッツ・ロボが接続されたPC側で実行されていたようだし、本当にフレッツ・ロボにプロトコルスタックなど実装されていたのだろうか。
※検索したら、「クロッサムみたいな」どころか、ほとんど、まんまクロッサムだったみたい
ASCII.jpの記事を見ると、
「なぜこんなおもちゃを古川氏が取り上げたのか」 疑問に思う読者もいるかもしれない。実は、このロボットのために、NTTの技術者がTCP/IPのスタックを作り直したことがポイントである。
軽量化されたスタックによって、非力な組み込みCPUでも30Mbpsのスループットをたたき出すことが可能になった。その技術が外部にもライセンスされることで、ネットワークに接続可能なデジタル家電が飛躍的に増えた。
と書いてある。
推測だが、フレッツ・ロボは当初、単体でサーバになる計画でプロトコルスタックも開発していたがなんらかの理由でPC周辺機器に路線変更、でもプロトコルスタックは完成していて、しょうがないから他にライセンスすることにした…ということだったりするのだろうか?
追記。古川氏のブログでは、各メディアの記事中、「NTTの技術者がTCP/IPのスタックを作り直した」等とあるのは間違いで、当該TCP/IPスタックは「株式会社ユビキタスのJay鈴木さんが作った」ものだという指摘があった。
でもそのTCP/IPスタック、フレッツ・ロボのどこに入っていたのだろう??
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