キングテック扱いのDF-7505 (製造元は台湾PROWARE社)
使用されているSilicon Image製 SiI4723 SteelVine Storage Processorは単独でRAID1(等)が出来るチップである。
余談だがSilicon Imageのチップの頭文字は エス・アイ・エル でなく エス・アイ・アイだ。おれ間違えてた。検索すると間違えてる人すごく多いね…。キングテックさんも間違えてるね…。
とりあえず、RAID1で動いてはおり、動作中にホットプラグするとちゃんとリビルドもしているが…。
HDDトレイの立て付けが甘く、トレイをぐいぐい押し込みながらでないと鍵がかけられない。
トレイの鍵は単なるメカロックであり、これがHDDの電源スイッチになっているわけではない。すなわち、鍵を開けただけではHDDの電源は切れないし、また、HDDトレイを差し込んだ時点でHDDに電源が供給される。そんな状態ででぐいぐいやりながら鍵をかけるのはとてもイヤだ。トレイの立て付けなんとかしてほしい。
2色LEDでの状態表示はわかりづらい。赤緑色弱者には最悪である。
説明書は英文のペラ紙一枚。PROWAREのWEBサイトでも、同じものがPDFで見られるだけである。
で、この説明書には、LEDのどういう点灯/点滅状態がリビルド状態なのか、説明がない。
LEDしか表示器がないので、現在何%までリビルドが進んだとかもわからない。付属の管理ソフトSteelVineで見ることができるそうだが、Windows用しか用意されていない。
やっぱり、こういう箱には、最低1~2行くらいの文字表示ができる表示器は欲しいところである。(おそらく、SiI4723がLED表示しか考えてないチップなんだろうけど)。
※SiliconImageからはLinux用SteelVineもダウンロードできるが、FedoraCore3用というものだけだ。しかしこれ動くのか? 32bit/64bit用が用意されているように見えるがリンク先は同じものを指している。CentOS4.4(FedoraCore3ベース)で試してみたが、使えなかった。
→SteelVineはSATA HBA & ドライバでPort Multiplierがサポートされていないと使えないそうだ。
コンパチビリティチャート
LinuxでのPort Multiplierサポートは Sil製HBA用ドライバでようやくサポートされだした状態らしい。→カーネル2.6.18まででは、Sil製HBAでもパッチをあてないとPort Multiplier使えないみたい?標準的にはカーネル2.6.19からサポート予定?
そして、私はIntel ICH7で試していた。ICH7はそもそもPort Multiplierサポートがない。インテルチップセットを使う場合、ACHIの使えるICH7R等を選択したほうが、SATAについては(本件に限らず)あとあとのことを考えるといいのかも。
→Intelのページ AHCI (Advanced Host Controller Interface) とは何ですか?
PROWAREのWEBサイトには最新ファームがあるが、どうやってファームアップデートすればいいのか書いてない。うーむ。
→SiliconImageのサイトを見た方がいい。管理ソフトSteelVineから行うようだ。しかしLinuxでは現状ごく限られた環境でしかファームアップデートができないのはちょっと不安だな。
160GB(2台とも HGST HDS721616PLA380)のリビルドは一時間半程度かかった。(リビルド中、ヘビーなディスクアクセスはしていない状態で)
コメント