ダイソンの広告表現はまぎらわしいところもあるのではないか?

ダイソンDC12のパンフレットには、他社サイクロン式との比較の項で、他社製は
「(フィルターにホコリが目詰まりするので)たった50グラムのホコリを吸い込んだだけで最大87%も吸引力が低下してしまいます」とある。
では、50グラムのホコリとは、「たった」50グラム、と言えるものなのか、検証してみた。

ダイソンDC12で、クリアビンに目いっぱいホコリ&固形ゴミ少々を吸い込んでみたのが下の写真である。ここまでゴミがたまったら捨ててねという「MAX」というラインよりはるか上になっているので、本当はヤバイ状態である。
(ホコリは、手配が難しかったので(笑)、紙パック式掃除機内の紙パックに貯まってたゴミを使った)
DYSON DC12

通常は、DC12のクリアビンは、ワンタッチで底ブタが開くので簡単にゴミ捨てができるのだが、ここまでになってしまうとそうはいかない。中のシリンダーとクリアビンとの隙間が狭いので、ちょっとした固形物や、紙などが、詰まってしまいやすいのである。ホコリには強いかもしれないが固形物には弱い掃除機であると言えるであろう。
しかもこの中のシリンダーが逆タル状になっているので、そこにゴミが引っかかっていると、なかなか落ちてこないのである。こっちの画像(つうか昨日のブログ)だと、言ってる意味がわかりやすいと思う。クリアビンのゴミはこまめに捨てるべきなのだろう。

(まあ、ツメを外すだけで、中のシリンダーとクリアビンとは分解できるから、固形物が詰まってもたいした問題ではないのだが、やっぱり通常時は、底ブタパカっでゴミ捨てをしたいじゃないですか)

ようよう取り出したゴミをスーパーのレジ袋に詰めて、重量を量ってみた。レジ袋の重量は5.1グラムであるのは事前に確認している。
こんだけ貯めても50グラム未満
47.6 – 5.1 = 42.5グラム。こんだけ貯めても。

まあ、決して50グラムは「たった」じゃないと思うのだが、ダイソンが主張したいのは、サイクロン式どうしの比較で、「他社はフィルタ掃除がひんぱんに必要になるが、ダイソンは基本的に不要」という点であるのだと思う。
それはわかるが、「たった」とか言わなければいいのに、と思う私だった。

それと、ダイソンは絶対的な吸引力が他社に比べて優れているわけではない。他社はフィルタが詰まるにつれ吸引力が落ちていくのだが、ダイソンはそれがない、ということである。
「高い吸引力がいつまでも持続(www.dyson.co.jp)」というグラフの縦軸が、絶対的な吸引力でなく、おのおのの機種のフル性能からのパーセンテージでプロットされているところがミソだ(つーか、まぎらわしいところだ)。
ホコリ(粉のようなのまで)に強くて、排気が綺麗なのは確かだと思うんで(紙パック式の掃除機かけてるとよくクシャミがでたが、ダイソンはだいじょうぶだ)、そういう、強みをまっとうにプッシュすればいいのではないかと思う私だった。

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