インターネットの普及で、最近は、たいていのチップのデータシートが無料で・すぐに・PDF形式でダウンロードできるようになった。
素人にはデータシートの入手が困難であった昔(たかだか10~20年前)とは大違いである。
昔は、会社名や、せいぜい電子系の学生名でもないと、データシートの請求をしてもけんもほろろの扱い、ということが普通であった。データシートの発送に、紙・郵送料ならびに人手が必要だったのだから、無理もないことであったのかもしれないが。
(こういう時代だったから、CQ出版などが出しているデータブックが、私には貴重なものに思えて、とりあえずあまり必要もないのに大枚はたいて買っておいたりしたものであった)
(そのわりには、データブックが有用なデバイスドライバ系プログラミングが私はいまいち不得手だったりしたのがナンであるが)
ところで、最近せっかくデータシートをダウンロードしても、PDFファイルにプロテクトがかけてあることがある。いちばんムッとくるのが「クリップボードへのコピー禁止」である。これではデータシートの記載を引用するのが大変面倒だし、なにより、英語のデータシートを(クリップボード経由式の)翻訳ソフトにかけられない。
コンフィデンシャルなものならともかく、一般に公表している文書にこんなばかげたプロテクトをかけることが流行らなくなることを切に願う次第である。
コメント